中澤三知彦さん米寿お祝い会
挨拶をする中澤さん

われ等の大先輩中澤さんが目出度く米寿を迎えられ、10月1日夕刻目黒雅叙園で、150名に及ぶ人々が集まりお祝い会が行なわれました。中澤さんの温厚なお人柄、幅の広いご活躍を象徴して、東工大相澤学長を始め、日立製作所の庄山社長、ミサワホームの三澤社長、京浜急行の平松前会長、人間国宝の陶芸家島岡達三氏、画家の岩崎巴人氏、声楽家の佐々木襄氏等、実に幅の広い方々が集まり、中澤さんもご自慢の歌謡曲をお祝いに来られた演奏家・嶋きよみ女史のピアノ伴奏で披露されるなどして大変盛会でした。

ご自慢の歌謡曲を披露する中澤さん

 中澤さんは昭和16年窯業学科卒、品川白煉瓦、日本鋼管で、耐火物・セラミックス分野で多くの成果をあげる一方、大橋化学などの会社再建など会社経営にも係わられ、現在も日本セラミックス協会、耐火物技術協会、日本陶磁器協会、日本民芸協会、東京民芸協会など団体に所属されるかたわら、数々の会社で相談役、顧問などの要職をもたれ今もなお実業界でご活躍されておられます。
 中澤さんは和服姿が定番で、年令を思わせない粋な仕草に男の魅力を感じさせるさわやかな人です。絵や歌、骨董などを愛する幅広い芸術性に富んだ方です。

席画を披露される岩崎巴人画伯

平成10年銀座松屋百貨店のアートギャラリーにおいて、同窓の陶芸の加藤政良氏、島岡達三氏、田中弘氏、写真の油田恒夫氏とともに「風餐五人展」を開かれ、その時の中澤さんの絵画は高い評価を得ております。また、同窓の島岡達三氏が人間国宝に認定されたのを記念して、平成13年に中澤さんが永年収集された島岡氏の大量のコレクションを東工大に寄贈されるなど貴重な文化財の貢献もされました。

司会の尾島さん、世話人山内さんと共に

 中澤さんは窯業同窓会活動でも、定型化した活動を活性化させるためのさまざまな提案をされ実行されておられます。
  また、人との付き合いを大切にされ、例えばカラオケの好きな人には、懐メロから新曲まで数百とも言える持ち歌で楽しい一時を提供されています。
 「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言いますが、中澤さんは非常に強靭な肉体の持ち主であるともいえます。米寿を迎えても矍鑠と活躍されています。
 参加された多くの方々が「この日のお祝い会を契機に中澤さんも益々発展され、その華麗なお姿にあやかりたい」という趣旨のコメントを述べられつつ盛会のうちに閉会となりました。 

石原幸正(32窯)記。